清原家住宅(湯屋温泉)概要: 清原家は古くから土着した上層農家です。現在の主屋は文政年間(1818〜1830年)に建てられたもので、木造2階建、切妻、平入、金属板葺(元板葺)、桁行19.11m、梁間15.47m、外壁は真壁造、大黒柱の直径28cm、大梁の高さは50cmと大型民家を支える構造材と共に小坂特産のヒノキなど良質材が採用され当時の上層農家の格式が感じられます。2階の大屋根や下屋庇はせがい造りによって大きく前に張り出しています。建物は、屋根裏が改造され重層式になっていて最上階である2階では養蚕が行われ、中2階には隠し部屋が設けられていました。
部屋数も多く、清原家の最盛期には十数人の使用人が常時住み込みで働いていたと伝えられています。旧清原家住宅は江戸時代後期に建てられた数少ない上層農家住宅の遺構として貴重な存在で、安永4年(1775)に建てられた土蔵と共に昭和48年(1973)に下呂市指定文化財に指定されています。現在は湯屋温泉の近くにある小坂町郷土館として一般公開され内部には当時の農家の生活道具などが展示されています。
小坂町郷土館:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-下呂市教育委員会
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