松林寺(揖斐川町)概要: 慧照山松林寺は岐阜県揖斐川町三輪に境内を構えている臨済宗妙心寺派の寺院です。松林寺の創建は長禄2年(1458)、義天禅師(妙心寺5世)が開山したのが始まりと伝えられています。
その後、衰退しますが慶長年間(1596〜1615年)、当時の揖斐藩(藩庁:揖斐西尾城)の藩主西尾光教が再興し天台宗に改宗し西尾家の菩提寺としました。元和9年(1623)、当時の藩主西尾嘉教は嗣子がないまま病没したため揖斐西尾家は改易となり、松林寺は庇護者を失い衰退します。
寛永8年(1631)、揖斐領は天領となり新たに代官として岡田善同が赴任、2代目善政は自らの菩提寺として慶安4年(1651年)松林寺を再興し臨済宗妙心寺派に改宗しています。
寺宝である梵鐘は慶長10年(1605)に鋳造された名鐘(美濃小倉山城の時鐘、岡田善政が慶長16年:1611年に上有知藩が廃藩になった事に伴い本城である小倉山城を接収し、その時に持ち帰ったとされます。)で戦時中も特別保護存置物件として保護されました。
本堂背後の墓地には西尾光教と一族の五輪塔(墓碑)が建立され揖斐川町指定史跡に指定されています(岡田家歴代の供養塔も建立されています)。松林寺本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行7間、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、内部の内陣には本尊となる釈迦牟尼像を安置しています。山号:慧照山。宗派:臨済宗妙心寺派。本尊:釈迦牟尼。
松林寺:上空画像
|