恵那市岩村町(歴史)概要: 岩村町は鎌倉幕府の御家人加藤景廉とその後裔が治めた地域で、2代景朝が地名から遠山氏を名乗ると長くこの地を支配します。信濃国、駿河国、美濃国の国境付近にあった事から軍事的要衝として重要視され、戦国時代には織田、武田、徳川といった大大名の影響を大きく受けました。江戸時代に入ると松平家乗が2万石で岩村藩を立藩、岩村城の麓に藩主の居館を移し城下町など領内の整備が行われ、2代乗寿は大坂の陣で功をあげ寛永15年(1638)に浜松藩(静岡県浜松市)に3万6千石で移封となり、代わって伊保藩(愛知県豊田市)から丹羽氏信が2万石で入封します。
元禄15年(1702)、丹羽氏音がお家騒動で越後国の高柳藩に移封になると小諸城(長野県小諸市)から松平乗紀が新たに2万石で岩村藩主になります。その後、大給松平家は7代藩主を歴任し明治維新を迎えています。現在でも岩村町には当時の城下町の町並みが随所に残り「伝統的建造物群及びその周辺の環境が地域的特色を顕著に示しているもの」との理由から本町を中心にした約14.6haが「恵那市岩村町本通り伝統的建造物群保存地区」として国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
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