盛巌寺(恵那市岩村町)概要: 久昌山盛巌寺の創建は天正年間(1573〜1592年)、松平家乗(大給松平家第5代・松平真乗の長男)が祖父と父の菩提を弔う為、雄山伝英大和尚を召還して開いたのが始まりとされます。
寺号は父親である松平真乗の戒名「梅香院殿盛巌道翁大禅定門」に因み「盛巌寺」、山号は祖父である松平親乗の戒名「空源院殿久浄昌大居士」に因み「久昌山」としました。
当初は上野国那波(現在の群馬県伊勢崎市)にありましたが慶長6年(1601)、家乗が岩村城城主になると岩村に随行しています。以来、歴代岩村藩主が崇敬庇護し、さらに領内の中心道場として寺運が隆盛しました。
盛巌寺本堂は元禄8年(1695)に建てられたもので、棟梁は権六郎、建物は入母屋、桟瓦葺、平入、桁行8間、正面1間向拝付、外壁は真壁造り、白漆喰仕上げ。山門は宝永2年(1705)に再建されたもので入母屋、桟瓦葺、三間一戸、四脚楼門、上層部には高欄が廻り、花頭窓付、内部には釈迦牟尼仏や十六羅漢などの仏像が安置されています。
寺宝である釈迦牟尼仏像他20体、紙本六字名号帳(天明7年:1787年)、殿鐘(元禄10年:1697年、水野庄左衛門正常作)、釈迦涅槃像刺繍画軸(慶安2年:1694)が恵那市指定文化財に指定されています。恵那三十三観音霊場第11番札所(札所本尊:聖観世音菩薩)。宗派:曹洞宗。本尊:釈迦牟尼仏。
盛巌寺:上空画像
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