大通寺(可児市)概要: 大通寺は岐阜県可児市兼山に境内を構えている臨済宗の寺院です。大通寺の創建は永正2年(1505)、太雅和尚(大仙寺2世)が開山したのが始まりと伝えられています。享保18年(1733)、南陵和尚が中興し、現在の本堂、鐘楼、山門を再建しています。
寺宝である青銅製燭台(2基)と青銅製花瓶が岐阜県指定重要文化財に江戸時代中期に編纂され中世の金山の歴史が記された金山記全集大成(上・下)が可児市指定文化財に指定されています。大通寺が管理している戸立観音堂は嘉吉・文安(1441〜1448年)に当地方に疫病が大流行し、多くの人命が失われた折、疫病を退散させた女性を祭ったのが始まりと伝えられています。
現在の戸立観音堂は、寛永19年(1642)に再建されたもので木造平屋建て、正面入母屋、背面切妻、桟瓦葺き、妻入り、桁行3間、張間3間、正面1間向拝付き、江戸時代初期の御堂建築の遺構として貴重な事から可児市指定文化財に指定されています。可児郡新四国八十八ヶ所霊場第14番札所。山号:補陀山。宗派:臨済宗妙心寺派。本尊:弥勒菩薩。
大通寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-可児市教育委員会
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