今井家住宅(美濃市)概要: 今井家住宅は岐阜県美濃市泉町に位置している古民家です。今井家は江戸時代から紙の原料を卸す商家を生業とした家柄で、先祖は代々兵四郎を襲名し江戸時代末期には庄屋や和紙問屋を務めました。
庄屋は地方三役の一つで、郡代・代官のもとで村政を担当した村の首長である事から相当の実力者だった事が窺えます。
現在の今井家住宅の建物は江戸時代中期に建てられたもので、木造2階建、切妻、桟瓦葺、平入、桁行12間(約22m)、梁間8間(14.5m)、建坪96坪(316.8u)、延床面積145坪(478.5u)、外壁は真壁造り、漆喰仕上げ、1、2階正面には格子戸、屋根両脇には高くうだつが掲げられています。
内部は8間取りで、帳場や特徴ある「明かり取り」、奥座敷(床の間付)などがあり、奥の6室は床が高く格式の高い造りとなっています。
美濃のウダツのある美しい町並みの一翼を担う今井家住宅
旧今井家住宅は江戸時代中期に建てられたものを基本とし随時増築改変されたものの美濃市内最大級の町屋建築として貴重なから平成6年(1994)に美濃市指定文化財に指定されています。
敷地内には主屋の他、「うだつ蔵」、「にわか蔵」、「蔵(美濃史料館)」、「催しもの蔵」、鎮守社が建ち並び、中庭にある水琴窟は環境省選定で「日本の音風景100選」に選定されています。
又、旧今井家住宅は名称「美濃市美濃町重要伝統的建造物群保存地区」として国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている美濃町の良好な町並み景観に大きく寄与しています。
今井家住宅:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-美濃市教育委員会
|
|