飯山寺(高山市)概要: 東向山飯山寺の創建は暦応2年(1339)に開かれたのが始まりと伝えられています。その後衰退しましたが文安2年(1445)に中興しました。万治3年(1660)、高山藩4代藩主金森頼直の祈願所として庇護されると寺運も隆盛し朝日奈孫七朗(高山藩士)が奉行となり観音堂が再建されています。
飯山寺観音堂は木造平屋建て、入母屋、銅板葺、平入、桁行8.21m(3間)、梁間9.06m(4間)、外壁は真壁造り板張り、江戸時代初期の御堂建築の遺構として貴重な事から昭和45年(1970)に高山市指定文化財に指定されています。
境内にある弁財天社は飯山寺の鎮守社として勧請されたもので、現在の社殿(一間社流造、桁行0.91m、梁間0.68m)は17世紀中期に建立されたと推定され江戸時代初期に建てられた当地方の神社社殿建築の遺構として貴重な存在とされます。寺宝も多く円空作金剛神や愛染明王像、江戸時代に奉納された絵馬額が文化財指定されています。山号:東向山。
飯山寺の文化財
・ 観音堂−万治3年−高山市指定文化財
・ 弁財天社−17世紀中期−高山市指定文化財
・ 絵馬額 −寛文8年・寛文9年・貞享3年・正保2年−高山市指定文化財
・ 金剛神(円空作)−17世紀−岐阜県指定重要文化財
・ 愛染明王像(円空作)−17世紀−高山市指定文化財
飯山寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-飯山寺保存会・高山市教育委員会
・ 現地案内板-高山市教育委員会
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