養老神社概要: 養老神社は岐阜県養老郡養老町養老公園に鎮座している神社です。創建は不詳ですが平安時代に編纂された美濃国神名帳に「従四位上養老明神」と記載され、当時から格式の高い神社として認識されていた事が窺えます。
永正元年(1504)に菅原道真の御霊を勧請合祀し菊水天満宮などと呼ばれるようになり、明治時代初頭に発令された神仏分離令を経て、現在の社号に復し明治6年(1873)に郷社に列しています。
養老神社境内に湧き出る菊水泉は霊亀3年(717)、元正天皇が美濃国行幸で当地を訪れた際に飲まれた美泉とされます。菊水泉は貧しい一人の孝行息子が必死に病弱な年老いた父親を養った事が山神の目に止まり、その神意により与えたとの伝説が伝えられています。元正天皇はその伝説を聞き及び年号を養老と改めています。
又、境内の近くには菊水泉と同じ伝説を持つ養老の滝があり、観光地として整備されています。
養老神社の社宝である「養老神社経塚出土品」は昭和37年(1962)に本殿の改築工事の際に境内で発見され、経筒外容器は常滑焼、高さ33.8cm、口径12.8cm、内部には銅製経筒1本、和鏡3面、刀子1口、有孔鉄製品1点が納められたもので8点が昭和44年(1969)に岐阜県指定重要文化財に指定されています。
境内に生えるスギの木と菊水泉のベニマダラ藻は養老町指定天然記念物に指定されています。
養老神社拝殿は木造平屋建て、切妻、銅板葺き、平入、神明造り、桁行3間、張間1間半、外壁は真壁造板張り。本殿は一間社神明造、銅板葺き。祭神:天照皇大神、元正天皇、聖武天皇、菅原道真。
養老神社:上空画像
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