松井屋酒造(富加町)概要: 松井屋酒造場は岐阜県加茂郡富加町加治田に位置しています。 松井屋酒造は江戸時代に創業した老舗酒造で、古くから当地の有力として知られ、もう1軒の酒屋(文之字屋)と共に名字・帯刀も許され、2家で当村の大部分の土地を所有していた地主でもありました。寛政7年(1795)に建てられた店舗兼主屋と寛政年間(1789〜1800年)に建てられた酒蔵、明治時代に建てられた酒蔵、酒造用具3143点、酒造文書459点が当時の酒造業の営みを現在に伝える貴重である事から、名称「富加の酒造用具及び酒造場附文書」として平成7年(1995)に岐阜県重要有形民俗文化財に指定されています。
松井屋酒造場主屋は、木造2階建、切妻、桟瓦葺、平入、桁行21.6m、梁間17.0m、外壁は真壁造り、2階正面は前面格子戸が嵌め込まれ、両脇には袖壁が設えられています。1階正面には下屋庇が張り出し大戸や帳場、通り土間など当時の町屋建築の特徴をよく残しています。現在は資料館として一般公開され、内部の見学や酒造り関係の資料や道具などが展示されています。
松井屋酒造:上空画像
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