山田寺(各務原市)概要: 象耕山山田寺は岐阜県各務原市蘇原寺島町に境内を構えている臨済宗妙心寺派の寺院です。山田寺の創建は大化5年(645)、石川麻呂によって開かれたのが始まりとも、壬申の乱(672)以降に当時の周辺豪族である村国氏、又は各務原氏が開いたとも云われています。
どちらにしても、この地には古代巨大寺院が建立されていて現在でも山田寺塔心礎をはじめ多くの礎石跡や鳩尾瓦(各務原市指定文化財)が発見されています。
山田寺塔心礎は現在の山田寺から少し離れた無染寺の境内で保存され、規模は181cm×130cm×85cmで、そこに施されている舎利孔径の柱座は85cm×6cm、舎利孔は16cm×15cm、名称「美濃稲葉郡山田寺塔心礎納置銅壼 1合 附:塔心礎」として昭和36年(1961)に国指定重要文化財に指定されています。
現在の山田寺の西側境内にはチャート質の礎石群が遺存し、昭和30年(1955)に名称「元山田寺跡及び礎石」として岐阜県指定史跡に指定されています。
その後の経緯は不詳ですが永禄7年(1564)、織田信長の兵火により焼失し、江戸時代になって再興しています。礎石の配置からすると現在の境内はかなり縮小され、記録が焼失している為、古代の山田寺と現在の山田寺との関係性が不透明とされています。山号:象耕山。宗派:臨済宗妙心寺派。
山田寺:上空画像
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