長谷寺(下呂市小坂町)概要: 吉田山長谷寺は岐阜県下呂市小坂町小坂町に境内を構えている臨済宗妙心寺派の寺院です。長谷寺の創建は天平年間(729〜749年)に開かれたのが始まりと伝えられています。その後、興隆、衰退を繰り返し、寛政10年(1798)の火災により多くの堂宇、記録、寺宝などが焼失しています。現在の山門は天保11年(1840)に再建されたもので三間一戸、入母屋、桟瓦葺の楼門形式で桂門の別称があり江戸時代後期の楼門建築の遺構として貴重な事から昭和55年(1980)に下呂市指定文化財に指定されています。
楼門に安置されている仁王像は天保14年(1843)に船津町出身の平重郎によって彫り込まれたもので松材、寄木造、像高約2.9m。山門の裏側に安置されている焼けた仁王像は寛政10年(1798)の火災で焼失したものとも、川下で焼失した仁王像が益田川を泳いできたものを小太郎が拾い上げ安置したとも言われています(そのおかげで小太郎の力が2倍となり村の開発に尽力を尽くしたと伝えられています)。
長谷寺には寺宝が多く蔵紙本着色仏涅槃図(1幅)と蔵紙本着色六道図(3幅)、絵天井(23面:江戸後期〜明治時代初期)、金剛力士像(2躯)、胎内仏が昭和55年(1980)に墓碑(貞和元年:1345年)が昭和52年(1977)に楼門の懸魚(天保11年)が昭和50年(1975)に下呂市指定文化財に指定されています。
又、境内のイチョウは推定樹齢300年以上、樹高5.5m、雄株、昭和38年(1963)に下呂市指定天然記念物に指定されています。益田西国33ヶ所28番札所。例祭である8月14日には力持小太郎火まつりが行なわれ多くの参拝者が訪れます。宗派:臨済宗妙心寺派。
長谷寺:上空画像
八脚門を簡単に説明した動画
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-吉田山長谷寺
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