洞興寺(伏見宿)概要: 河北山洞興寺は岐阜県可児郡御嵩町伏見に境内を構えている臨済宗妙心寺派の寺院です。洞興寺の創建は不詳ですが戦国時代、当時の領主斎藤正義の正室が尼となり草庵を設けたのが始まりとされています。洞興寺が管理する子安観音菩薩堂の創建も不詳ですが古くから安産子育ての守護として信仰され本尊である子安観音菩薩像は秘仏として知られています。兵火で焼失した後は長い間洞興寺が本尊を安置していましたが宝永5年(1708)に再建されてからは寺運が隆盛し中山道の旅人や周辺の住民達など多くの参拝客で賑わっていたと伝えられています。
昭和34年(1956)に台風で倒壊し近年再建されました。女郎塚は当時、伏見宿に数多くあった遊女屋で働き、身寄りが無く亡くなった飯盛女を弔うために造った塚と伝えられるもので、土で盛った大きな塚の上に数多くの石仏が安置されています。本堂は入母屋、桟瓦葺、桁行7間、梁間5間。山門は切妻、本瓦葺。鐘楼は入母屋、本瓦葺、龍宮門風の鐘楼門。山号:河北山。宗派は臨済宗妙心寺派。本尊:釈迦如来。
洞興寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板(伏見子安観音堂)-河北山洞興寺
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