阿夫志奈神社(川辺町)概要: 阿夫志奈神社は岐阜県加茂郡川辺町上川辺に鎮座している神社です。阿夫志奈神社の創建は弘仁9年(818)、全国で疫病が蔓延した際、疫神退散の祈願を行う為に勅命を受け神永ヶ洞天皇山山頂付近に社殿が建立されたのが始まりと伝えられています。貞観元年(860)に厚の森に遷座し、寛平9年(897)に現在に遷座しています。延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に記載されている式内社とされ広く信仰されてきました。
中世に入ると歴代領収から崇敬庇護され、鎌倉時代の建仁2年(1202)に二階堂山城守藤原行政(鎌倉幕府の政所令・後に別当、十三人の合議制の一人)により社殿の改築が行われ、室町時代の永正6年(1509)には大中臣朝臣貴安によって社殿が再建され、永禄2年(1559)には加茂山城の城主玄蕃守義直が武具や太刀、鞍等を奉納しています。
阿夫志奈神社は古くから神仏習合し江戸時代までは「阿夫階明神」や「芳賀天王」などと呼ばれていました。明治6年(1873)に郷社に列し明治40年(1907)には神饌幣帛料供進神社に指定されています。
阿夫志奈神社境内は神域だった為、ムクロジ、イチイガシ、カゴノキ、ツブラジイ、スダジイなどの古木大木が多く、名称「阿夫志奈神社境内の樹木」として平成22年(2010)に川辺町指定天然記念物に指定されています。
阿夫志奈神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行5間、桁行3間、外壁は柱のみの吹き放し(欄間部は真壁造り白漆喰仕上げ、腰壁は縦板張り)。本殿は一間社流造、銅板葺き。例祭では蠅追男が榊を手に持って子どもたちを追い回し、背中をたたくと病気にならないと云われています。祭神は伊邪那岐大神、伊邪那美大神、素盞嗚尊。
阿夫志奈神社:上空画像
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