太部古天神社(川辺町)概要: 太部古天神社は岐阜県加茂郡川辺町中川辺字天神に鎮座している神社です。太部古天神社の創建は不詳ですが、延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に記載されている太部神社とも云われています。
古くから川辺周辺(川邊村・石神村・鹿塩村・栃井村)の総社、産土神として信仰され、江戸時代には領主である大島家から崇敬庇護し、初代大島光政は慶長年間(1596〜1615年)に総社五社の舞堂の碑建立し慶長14年(1609)には一族の武運長久を祈願しています。
太部古天神社の例祭では祭神である天神様の使者「沛王」が獅子を伴って酒蔵へ行き酒を買い天神様に捧げる神事が奉納され、古式を伝える神事として貴重な事から名称「酒買い儀式」として平成13年(2001)に川辺町指定無形民俗文化財に指定されています。
明治時代の神仏分離令を経て、村社に列し、鹿塩村、石神村は氏子から離れ現在は中川辺、西栃井両区の産土神として信仰されています。太部古天神社拝殿は、木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、妻入り、間口5間、外壁は真壁造板張り。本殿は一間社流造、銅板葺き。菅原道真が遺言で、遺体は牛に乗せ、止まった所に埋葬して欲しいと残した故事から太部古天神社の境内には撫で牛が奉納されています。祭神:古天神、菅原道真、天照大御神。
太部古天神社:上空画像
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