太部神社(川辺町)概要: 太部神社は岐阜県加茂郡川辺町比久見に鎮座している神社です。太部神社の創建は不詳ですが、平安時代の延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に記載されている式内社太部神社とも云われています。
当初は八反田に鎮座していましたが室町時代に焼失し、その後、現在地に遷座し再建されています。天正4年(1576)の木額が存在し、寛永16年(1639)に社殿が再建されている事からこれらの年代前後に遷座されたと思われます。
江戸時代は「太梵天王宮」と称していたことから神仏習合の形態だったと思われますが明治時代初頭に発令された神仏分離令が発令されると仏式が廃され、村社に列し、明治40年(1907)に神饌幣帛料供進社に指定され、昭和2年(1927)に旧社号の太部神社に改めています。
太部神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、妻入り、間口5間、外壁は真壁造板張り、華美な装飾が少ないシンプルな構成です。本殿は一間社流造、銅板葺き、外壁は真壁造板張り、三方浜縁、左右脇障子付。太部神社参道に設けられた石造神橋は高欄や勾配のある曲線、雲を模した彫刻など凝った意匠で印象的な建造物です。祭神、国常立命・高皇産霊神・神皇産霊神。
太部神社:上空画像
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