妙法寺(恵那市岩村町)概要: 桃蕚山妙法寺の創建は承応2年(1652)、当時の岩村城の城主丹羽氏定が長女である多阿姫の難産の際、法華宗の日輝上人の祈祷により無事に出産を得た事から、氏定夫妻は法華宗を篤く信仰するようになり岩村城の城下に日亮上人(静岡県三島市:妙法華寺17世)を召還し開山しました。
明暦3年(1657)、氏定が死去すると戒名「興昌院殿桃雲宗萼大居士」に因み山号を桃蕚山妙法寺に改称しています。
氏定の跡を継いだ丹羽氏純(岩村藩3代藩主)は両親の菩提を弔うと共に、歴代岩村城主が不幸になる事は戦国時代に岩村城の城主秋山信友(武田家の重臣)が天正3年(1575)に織田信長により処刑された事を受け怨念となり悪さをすると考え境内に五仏寺を創建し犠牲者を弔っています(岩村藩第5代藩主丹羽氏音は、貞享3年:1686年に御家騒動により越後国高柳藩に移封となり五仏寺は廃寺となっています)。
明治4年(1871)に岩村藩が廃藩、それに伴い岩村城が廃城になると明治6年(1873)に城内の施設が払い下げとなり、不明門(切妻、桟瓦葺、一間一戸、高麗門形式、扁額「不弐門は頼山陽の書)が妙法寺の山門として移築されたと伝えられています。境内には秋山信友と一族の供養塔である「まくら塚」が建立されています。宗派:日蓮宗。本尊:十界大曼荼羅。
妙法寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-妙法寺・岩村町観光協会
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