笠置神社(恵那市)概要: 笠置神社は岐阜県恵那市中野方町に鎮座している神社です。 笠置神社の創建は平安時代の寛和2年(986)、花山上皇が仏門に入り巡錫で当地を訪れた際、笠置山を霊地と悟り、山頂に社を設けたのが始まりとされます。文化5年(1808)に社殿の修築が行われますが、江戸時代末期の安政元年(1854)に山火事に類焼し、社殿、社宝、記録等も焼失し由来の詳細が失われています。明治時代の神仏分離令を経て、明治4年(1871)に郷社に列しています。笠置神社拝殿は木造平屋建て、桟瓦葺き、妻入、桁行3間、正面1間入母屋向拝付き、外壁は真壁造り板張り(正面1間分は柱のみの吹き放し)、華美な装飾が無くシンプルな構成です。
笠置神社は古くから雨乞いの神として信仰されてきた神社で、雨乞いの際には鎌を奉納し祈願したとされ、笠置山山頂に本社(奥社)、麓には前社(下社)が鎮座しています。笠置山は古くから知られた存在で花山上皇が「眺めつつ笠置く山と名づけしは、これも笠置のしるしなりけり」と歌ったとされます。
山頂の奥社付近には数多くの巨石怪石が存在しているところから古代の祭祀場だったと推定され中には古代岩刻文字(ペトログラフ)が刻まれているものもあるそうです。祭神:伊邪那岐命、伊邪那美命、天児屋根命、火産霊命、水分神、誉田別神。
笠置神社:上空画像
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