渡辺酒造(飛騨市古川町)概要: 渡辺酒造は明治3年(1870)に創業した老舗造り酒屋です。主屋は木造2階建、切妻、平入、金属板葺、建築面積239u、正面は深い軒出と腕木式の板庇が水平線を強調し連子格子や大戸等が壱之町通りの景観を印象深いものにしています。
敷地の背後の瀬戸川用水に沿いには昭和9年(1934)に建てられた洋風の別館(土蔵2階建、入母屋、金属板葺、外壁はモルタル洗い出し、縦長の上げ下げ窓を採用、建築面積40u)を中心に漬物蔵(土蔵2階建、金属板葺、切妻、建築面積39u)、上手蔵(土蔵2階建、金属板葺、切妻、桁行4間、梁間4間、建築面積53u)、中蔵(土蔵2階建、金属板葺、切妻、桁行4間、梁間4間、建築面積53u)、酒蔵(土蔵2階建、金属板葺、切妻、建築面積138u)が建ち並び古川の町並みの特徴である白壁の土蔵群の一翼を担っています。
渡辺酒造の主屋、別館、漬物蔵、上手蔵、中蔵、酒蔵は明治時代に建てられた大型町屋建築の遺構として貴重で「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成19年(2007)に国登録有形文化財に登録されています。
渡辺酒造:上空画像
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