弥勒堂(恵那市明智町)概要: 本尊である弥勤菩薩像は奈良時代の天平年間(729〜749年)、高僧として知られた行基菩薩が自ら彫り込んだと伝えられるもので、像高約1m、加羅木材、昭和53年(1978)に恵那市指定文化財に指定されています。
当初は杉平郷長久保に安置されていましたが明暦2年(1656)に突如として野志郷井戸上の山に現れ、神々しい光を放っていた為、神意と悟り仮堂を建立し、正徳2年(1712)に現在地に移しています。
現在の弥勒堂は明治23年(1890)の火災で焼失後、明治24年(1891)に再建されたもので木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、妻入り、桁行3間、正面1間向拝付き。往時は弥勒堂(殿)の境内背後の池に鰻が住み着き、そこの鰻を食した者は必ず耳が聞こえなくなった事から、信者は当地区で鰻を食べる事が禁じられ、弥勤菩薩像は耳病平癒に御利益があるとして信仰の対象となりました。
耳病平癒の祈願を行い、見事念願成就すると12本の錐を奉納する風習が現在も続けられています。
弥勒殿:上空画像
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