道標(中津川宿)概要: 中津川宿の横町から下町にかけての枡形の角に慶應元年(1865)に建立されているものです。「式内恵奈山上道」と記されており、恵奈山中腹に鎮座する恵那神社(延長5年:927年に編纂された延喜式神名帳に記載された式内社で恵那山を御神体とする古社)参道に続く川上道(かおれ道)の道標になっていました。 恵那山は標高2191mの信仰の山で日本百名山や花の百名山に選定されています。江戸時代後期以降、恵那山を信仰する修験者や講中が盛んになり登拝口として中津川宿が利用されたと思われます。当時の民間信仰の名残を伝える貴重な道標と言えます。もう1つの道標は元々の位置は不明ですが「右 木曽路 左 なごや」と刻まれているようです。又、宿場の端には常夜塔が残され往時の名残が見られます(常夜塔が2基ある事から他から移されてきたのかも知れませんが・・)。
道標:上空画像
|