村国神社(各務の舞台)概要: 村国神社は岐阜県各務原市各務おがせ町に鎮座している神社です。村国神社の創建は飛鳥時代、壬申の乱で大功のあった村国男依が天火明命と御子石凝老命の分霊を勧請したのが始まりと伝えられています。天武4年(675)に男依が死去すると村国志我麻呂が男依の御霊を合祀しさらに延久4年(1072)に白山権現の分霊を勧請合祀されました。
延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に記載された式内社とされ、各務郷の産土神として広く信仰されました。村国神社は古くから神仏習合し、別当寺院として補陀寺が祭祀を司り、「村国白山大権現」と称していましたが、明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏教色が廃され、郷社となり昭和48年(1973)に金幣社に列しています。
村国神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行5間、張間2間、外壁は真壁造り板張り、華美な装飾が少ない質素な構成となっています。本殿は三間社流造、銅板葺き、桁行3間、梁間2間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り板張り。中門は切妻、銅板葺き、一間一戸、棟門。
明治10年(1877)に建立された村国座(桁行16.4m、梁間22.3m、重層桟瓦葺、内部に回り舞台)は中山道沿いに残された数少ない歌舞伎舞台の遺構として貴重な存在で昭和29年(1954)に国指定重要有形民俗文化財に指定されています。境内は神域の為、古木大木が多く、社叢と御旅所のムクノキが各務原市指定天然記念物に指定されています。祭神:村国男依命、天火明命、白山権現。
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各務の舞台:上空画像
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