御井神社(各務原市)概要: 御井神社は岐阜県各務原市三井町に鎮座している神社です。御井神社の創建は不詳ですが、古くは三井山山頂付近に鎮座していました。
三井山は、標高108.8mの単独峰で特に西斜面は多くの岩肌が露出するなど特異な地形だったことから古代の自然崇拝の対象となっていたと思われ、磐座の祭祀遺跡も残されています。その後も三井山全体が神聖視され横穴古墳群が数多く存在しています。
仲衷天皇9年には天皇から社領の寄進が行われ、境内には壮大な社殿が建立されていたそうで和銅5年(713)に編纂された「古事記」(日本最古の史書)にも祭神である御井大神と思われる事績の記載があるとされます。延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に記載されている式内社、三井郷の産土神として広く信仰されました。
特に祭神である御井大神は水神や水源神、井戸神として知られ当時三井山周辺にあった「三井池」(延喜式では津長井)は御井大神が掘ったと伝えられ、雨乞い祈祷が行われていました。
天文元年(1532)、当時の領主土岐弥一郎が三井山に城を築くこととなり、御井神社は当時の当時御旅所である現在地に遷座、天文17年(1548)に三井城は織田信秀の侵攻により落城しましたが、本社は遷されず、三井山には分祀して奥宮が創建されました。
元文3年(1738)に桜町天皇より、神階正一位の神額神鏡を賜わり、明治6年(1873)には郷社、戦後は金幣社に列しています。御井神社の境内に建立されている狛犬(1対)と三井古墳出土品(3点)が各務原市指定文化財に指定されています。祭神:御井神。 配祀:津嶋神、保食神。
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御井神社:上空画像
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