苧ヶ瀬池(各務原市)概要: 苧ヶ瀬池は岐阜県各務原市各務おがせ町に位置しています。苧ヶ瀬池は奈良時代の宝亀年間(770〜780年)のある日、突然一晩の内に出来上がったと伝えられ、古くから信仰の対象ととして龍神や大蛇の伝説が残っています。
一つ目の伝説は日照りが続き村人が苦しんでいた際、村人の一人惣八郎が命より大事とされる自分の牛馬を苧ヶ瀬池の龍神に捧げると、突如として大雨となり村は救われました。しかし、その日を境に村を救った惣八郎の姿を見る人はいなくなった為、村人は死んだと思い供養した程でしたが、数年後、惣八郎は村に戻り話を聞くと、苧ヶ瀬池で龍神に出会い、龍神を慰めるために僧侶になる事を約束したと告げました。
その後、惣八郎は僧侶となり、龍神から授かった剣を御神体として奉斎すると苧ヶ瀬池は渇水しなくなり、村も旱魃で悩む事が無くなったと伝えられています。
別の伝説によると苧ヶ瀬池で数千年住んでいた大蛇が満を持して昇天し龍になろうとしたところ、甚平を名乗る村人がその儀式を覗き見た為、大蛇は龍になる効力を失い死んでしまいました。又、甚平も大蛇の祟りにより苦しみもがきながら死んだと伝えられています。
苧ヶ瀬池の中には水中の主である八大竜王を祀る神式の八大竜王堂が鎮座し、岸側には仏式の堂宇である八大竜王本殿が建立され、八大竜王の祈願所だったとされる薬王院(美濃新四国八十八ヶ所霊場第24番札所)や八大白龍大神、苧ヶ瀬神社など数多くの神社や寺院が点在しています。
各務原市・歴史・観光・スポットの動画の再生リスト
苧ヶ瀬池:上空画像
|