真木倉神社(美濃市)概要: 真木倉神社は岐阜県美濃市御手洗字森切に鎮座している神社です。真木倉神社の創建は不詳ですが平安時代に編纂された美濃国神名記(正六位上:眞木倉神)に記載されていた古社で御手洗姫命が主祭神として祀られています。
周囲には御手洗姫命の父神である天稚彦を祭神とする喪山天神社や母神である下照姫命を祭神とする大矢田神社、さらに多くの古墳群などがあり早い段階から中央とのつながりがあったと思われます。又、古くから牧谷総社として歴代領主からも崇敬庇護され、江戸時代には尾張藩主や上有知代官等が参拝や寄進が行われています。
真木倉神社の社宝である獅子頭は嘉元3年(1305)に製作されたもので枋材、高さ23.0cm、幅34.0cm、奥行34.0cm、黒と朱の漆塗り仕上げ、鎌倉時代末期の獅子頭の特色がよく表れている貴重なものとして昭和50年(1975)に岐阜県指定重要文化財に指定されています。
又、真木倉神社本殿は江戸時代初期の貞享3年(1686)に造営されたもので、一間社流造、桧皮葺き、正面屋根に千鳥破風、軒唐破風向拝付、向拝には龍、懸魚には鳳凰、衝立には中国故事(二十四孝)などの彫刻が施され、当時の本殿建築として貴重な事から昭和44年(1969)に美濃市指定文化財に指定されています(平成26年:2014年に岐阜県指定有形文化財に昇格)。祭神:御手洗姫命、味耜高彦根命、天稚彦命、下照姫命、大国主命、須勢理毘売命。
真木倉神社:上空画像
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