八幡神社(美濃市)概要: 八幡神社は岐阜県美濃市上条に鎮座している神社です。 八幡神社の創建は不詳ですが伝承では平安時代末期、当時の領主上有知氏が勧請したのが始まりと伝えられています。歴代領主から崇敬され、永徳2年(1382)には美濃守護職土岐頼康が社頭の修繕が行われ、天正16年(1588)には当時の領主佐藤幸政が社領を寄進しています。江戸時代に入ると小倉山城の城主となった金森長近が上有知の産土神に定め、宝永5年(1709)には正一位八幡宮の称号を賜わっています。明治時代初頭に発令された神仏分離令を経て明治12年(1879)に郷社に列し、明治39年(1906)に神饌幣帛料供進神社に指定、現在は金幣社に格付けされています。
八幡神社の例祭である「美濃まつり」は毎年4月第2土・日曜に開催され、江戸時代から町内挙げての祭りだった事から「上有知まつり」とも呼ばれ、奉納される「花みこし」と共に平成9年(1997)に美濃市指定無形民俗文化財に指定されています。
「美濃まつり」で八幡神社に奉納されている山車は、舟山車(明和9年:1772年購入)・聖王車(明治年間:1868〜1912年購入)・浦島車(天保13年:1842年製作)・靱車(明治年間:1868〜1912年購入)・布袋車(明治年間:1868〜1912年購入)・三輪車(明治年間:1868〜1912年購入)の6台で何れも技術、意匠的に高く民俗的に貴重な事から昭和51年(1976)に岐阜県指定重要有形民俗文化財に指定されています。
美濃流し仁輪加(にわか)は江戸時代後期にこの地に伝わり、八幡神社の例祭として旧暦8月14・15日(現在は美濃まつりと同様に毎年4月第2土・日曜)に奉納されるもので平成8年(1996)に岐阜県指定重要無形民俗文化財(国の選択無形民俗文化財)に指定されています。祭神:応神天皇。
八幡神社:上空画像
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