宗昌寺(大湫宿)概要: 金城山宗昌寺は岐阜県瑞浪市大湫町に境内を構えている臨済宗妙心寺派の寺院です。宗昌寺の創建は慶長5年(1600)、保々宗昌が開いたのが始まりと伝えられ寺号は宗昌の名前に因んでいるとされます。保々家は関が原の戦いや大坂の陣で徳川方として従軍し、尾張徳川家から300石を安堵された家柄で天正年間(1573〜1592年)に大湫村を開き慶長9年(1604)に中山道の大湫宿が開かれると本陣や問屋、庄屋などを歴任し、分家は脇本陣を勤めました。その為、宗昌寺も宿場内で重要な地位を占め、いざという時の控え本陣としても利用されました。
宗昌寺境内には文化11年(1814)に建立された女人講の石碑の他数多くの石造物が建立され当時の繁栄が窺われます。宗昌寺が管理する観音堂は正式名「秀峰山圓通閣」と称し、大湫宿を利用する旅人や商人達の道中安全祈願の為に創建されたものです。
現在の観音堂は弘化4年(1847)に再建された建物で、特に天井が格天井で60の升目には三尾静(暁峰)による鮮やかな花鳥風月の絵画が描かれた貴重なものとして瑞浪市指定文化財に指定されています。美濃瑞浪三十三霊場第4番札所(秀峰山圓通閣・観音堂・札所本尊:聖観世音菩薩)。美濃瑞浪三十三霊場第5番札所(宗昌寺)。宗昌寺本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺、平入、桁行6間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ。山号:金城山。宗派:臨済宗妙心寺派。本尊:釈迦如来。
宗昌寺:上空画像
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