脇本陣(大湫宿)概要: 脇本陣を勤めた保々家は本陣を勤め大鍬村を開いた保々家の分家だった家柄で、脇本陣以外に庄屋や問屋役などを歴任してきました。屋敷も本陣に次ぐ格式を持ち、高級武士や公家など身分が高い人物が利用した為、式台付の玄関や、上段の間、下段の間、門構えなどが備えられ、文化元年(1804)の絵図では母屋は建坪98坪、桁行16間、梁間12間、部屋数19室、畳数153畳あったとされ、主屋以外にも敷地内には6棟の別棟がありました。現在の建物は江戸時代中期に建てられたもので木造平屋建、切妻、桟瓦葺、平入、建築面積161u、外壁は塗屋造、白漆喰仕上げ、正面上部の窓は虫子窓や桔梗紋の漆喰飾など意匠に富んだ造りとなっています。
保々家住宅主屋は現在、半分程度の規模となりましたが、随所に当時の格式が感じられる意匠が残され、中山道沿いに残る数少ない脇本陣建築の遺構として貴重で「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成18年(2006)に国登録有形文化財に登録されています。
大湫宿 脇本陣:上空画像
長屋門を簡単に説明した動画
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