落合宿本陣(中津川市)概要: 井口家は代々、落合宿の本陣、問屋、庄屋などを歴任した旧家で落合宿の中でも大きな影響力を持ちました。本陣には加賀藩前田家をはじめ、数多くの大名が参勤交代で利用し、文久元年(1861)には皇女和宮が江戸に下向中に休息で利用、明治13年(1880)に明治天皇の御巡幸の際にも御小休所になっています。
又、江戸時代後期の歌舞伎役者 七代目市川団十郎を追いはぎから助けたことから感謝状が贈られています。
現在の落合宿本陣の建物は文化年間(1804〜1818年)の落合宿大火に類焼後に再建されたものを明治14年(1881)に改修したもので、木造2階建、切妻、桟瓦葺、平入、外壁に厚い土壁を塗り込み白漆喰で仕上げるといった、防火に対しての工夫が見られる一方で、本陣建築の特徴である門構や式台付の玄関、上段の間、小姓の間など格式さも残されています。
又、表門は加賀藩前田家から火事見舞いとして寄贈されたものと伝えられるもので、当時の井口家と前田家との関係を表しています。落合宿本陣(井口家住宅)は中山道沿いに現存する本陣建築の中でも当時の姿を留めている貴重なものとして中津川市指定文化財に指定され敷地全体が平成22年(2010)に国指定史跡に指定されています。
中山道 落合宿本陣:上空画像
薬医門を簡単に説明した動画
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-中津川市観光協会
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