大舩神社(八百津町)概要: 大舩神社は岐阜県加茂郡八百津町八百津に鎮座しています。大舩神社の創建は平安時代初期の大同年間(806〜809年)に権現山山頂付近に勧請されたのが始まりと伝えられています。延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に記載された式内社で従五位下に列し、天慶年中(938〜946年)に大山明神から大舩大権現に改称しています。
古くから神仏習合し、天暦年中(947〜956年)に神殿を造営し本地仏として阿弥陀如来像が安置され翌年、12社の末社を建立し宝鏡を安置しています。その後、室町時代の応永年間(1394〜1427年)に現在地に遷座し、明治時代初頭に発令された神仏分離令により仏教色が廃され明治4年(1871)に現在の社号である「大舩神社」に改め、明治6年(1873)に郷社に列しています。例祭の「だんじりまつり」は江戸時代中期、尾張津島神社(愛知県津島市)に習ったと伝えられています。
大舩神社の境内は神域だった為、杉や桧、樫、コウヤマキなどの古木、大木が多く面積4900uが名称「大船神社社叢」として昭和49年(1974)に岐阜県指定天然記念物に指定されています。大舩神社本殿は江戸時代中期の元禄年間(1688〜1704年)に造営されたもので、三間社流造、銅板葺き、当時の神社本殿建築の遺構として貴重な事から平成元年(1989)に八百津町指定文化財に指定されています。祭神:大舩大神。
大舩神社の文化財
・ 大舩神社社叢−岐阜県指定天然記念物
・ 大舩神社本殿並び棟札(10枚)−八百津町指定文化財
・ 刀剣−江戸時代−八百津町指定文化財
・ 和鏡−平安時代−八百津町指定文化財
・ 懸仏−平安時代−八百津町指定文化財
・ 版木−八百津町指定文化財
・ 絵馬(チャク)−八百津町指定有形民俗文化財
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大舩神社:上空画像
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