正伝寺(八百津町)概要: 法雲山正伝寺は岐阜県加茂郡八百津町野上に境内を構えている臨済宗妙心寺派の寺院です。正伝寺の創建は延元4年(1340)、夢窓国師が開いたのが始まりと伝えられています。当地方の中心的な寺院として寺運が隆盛し境内には七堂伽藍が建ち並び、足利尊氏の守衛の地でもあります。
明応元年(1492)、東陽英朝(妙心寺7世)が中興し当時の美濃守護職、土岐政房の祈願所となりました。天正8年(1581)には織田信長から寺領100石と山林が寄進され祈願所として庇護されます。
当初、米山寺と称していましたが慶長5年(1600)、稲葉方通が父親である一鐡の十三回忌の際、現在地に移し寺号を正伝寺に改称し寺領と山林の寄進をしています。その後、元和3年(1618)に愚堂東寔禅師が再興、延宝4年(1677)に稲葉家が断絶すると尾張家が庇護します。
又、剣豪宮本武蔵が愚堂東寔禅師を慕い当寺を訪れたとされ、寺宝として武蔵が描いたとされる阿吽龍を所有しています。山号:法雲山。宗派:臨済宗妙心寺派。
正伝寺の文化財
・ 木造十一面観音座像−室町時代−岐阜県指定重要文化財
・ 金銅三具足−室町時代−岐阜県指定重要文化財
・ 愚堂国師筆跡−江戸時代−岐阜県指定重要文化財
・ 織田信長書状−天正8年−八百津町指定文化財
・ 白隠禅師書−江戸時代−八百津町指定文化財
・ 山岡鉄舟書−明治元年−八百津町指定文化財
・ 雄禅宗虎禅師墨書−八百津町指定文化財
・ 土岐美濃守政房墨書−永正元年−八百津町指定文化財
・ 雪江宗深浦禅師墨書−室町時代−八百津町指定文化財
・ 以安智察禅師墨書−室町時代−八百津町指定文化財
・ 惟天景縦禅師墨書−室町〜江戸−八百津町指定文化財
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正伝寺:上空画像
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