白川八幡神社(白川郷)概要: 白川八幡神社は岐阜県大野郡白川村萩町地区に鎮座している神社です。白川八幡神社の創建は不詳ですが伝承によると和銅年間(708〜714年)に勧請されたのが始まりと伝えられています。当時は上白川郷(18ヶ村)と下白川郷(23ヶ村)の総鎮守として崇敬されていた神社で現在も荻町、戸ヶ野、島集落の氏神として信仰されています。
中世以降、内ヶ島家の家臣で萩町城の城主となった山下家(内ヶ島家滅亡後は徳川家に使え、江戸時代には尾張徳川家家老となった。)の氏神として崇敬庇護され、江戸時代初期の寛永4年(1628)には当時の領主山下氏勝が境内に釈迦堂を建立しています。
古くから神仏習合し別当寺院として江戸時代初期まで仙光院(現在の弘法堂)、江戸時代中期以降は明善寺が祭祀を司ってきましたが、明治時代に発令された神仏分離令により分離を余儀なくされ、その後、白川荘川両村の郷社に列っしています。現在でも境内には釈迦堂が残されており神仏習合の名残が感じられます。
現在の白川八幡神社社殿は寛永12年(1636)に再建されたもので拝殿は入母屋、檜皮葺、正面唐破風向拝付、平入、桁行4間、梁間4間、外壁は真壁造白漆喰仕上げ、正面中央には「八幡宮」の社号額が掲げられています。本殿は覆い屋内部の為に不詳。
白川八幡神社の例祭である「どぶろく祭り(五穀豊穰・家内安全・白川郷の平穏を祈願する神事:笛太鼓に合わせて五色旗が集落内を練り歩き、境内では獅子舞が奉納され、参拝者には「どぶろく」を振舞います。)」は毎年10月14、15日に行われる天下の奇祭として知られ、獅子舞は古式を伝える貴重な芸能行事である事から名称「白川村の獅子舞」として平成8年(1996)に岐阜県指定無形民俗文化財に指定されています。
白川八幡神社境内にある大杉は推定樹齢300年、樹高約30m、幹周約560cm、白川村を代表する大木として貴重な事から昭和45年(1970)に白川村指定天然記念物に指定されています。主祭神は応神天皇(第15代天皇:誉田別命とも。比売神、神功皇后と共に八幡三神とされ主に八幡系の神社に祀られています)。
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白川八幡神社:上空画像
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