白山神社・南朝神社(中津川市)概要: 白山神社・南朝神社は岐阜県中津川市蛭川に鎮座しています。白山神社の創建は不詳ですが長享2年(1488)に大旦那として板津貞久と鍛冶浄心が社殿を造営した事が記録に残っている事から、同年に創建した、又はそれ以前から鎮座していたと思われます。
板津家はその後も白山神社を崇敬し、天文12年(1543)には板津興十郎、吉継が大旦那となり社殿が再建されています。
その後、坂津氏は衰退したようで、慶長16年(1611)に社殿を修理した際には氏子の浄財により森家彦右衛門が棟梁ととして行っています。
又、白山神社は周辺の安弘見神社、内理神社、田原神社、同奥渡神社と共に住民から信仰され、「五社巡り」と呼ばれる、5つ神社を巡拝する風習があったそうで、さらに、旱魃の際には白山神社に奉納された鎌を借り受け祈願すると御利益があるとして信仰の対象となりました。
南朝神社の創建は嘉吉元年(1441)に南北朝の戦いで戦死した尹良親王(後醍醐天皇の皇子宗良親王の子)と子供である英良親王、家臣を祀ったのが始まりと伝えられています。
白山神社本殿は天保12年(1841)に建てられたもので、一間社流造、桧皮葺き、昭和60年(1985)に中津川市指定文化財に指定されています。白山神社祭神:伊邪那岐命、伊邪那美命。南朝神社祭神:尹良親、英成親王。
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白山・南朝神社:上空画像
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