正八幡宮(大垣市)概要: 正八幡宮は岐阜県大垣市墨俣町墨俣に鎮座している神社です。 正八幡宮の創建は不詳ですが、延長5年(927)に編纂された延喜式神名帳に記載されている式内社荒方神社の論社で、美濃国神名帳では従一位荒方明神と記されています。当初は墨俣の北の堤外地である犀川河川敷、本巣郡と安八郡の境に鎮座し、この地の開発者であった和邇氏の氏神(素盞鳴尊8世後裔、阿多賀田須命:吾田片隅命)が祀られていたと思われます。その後、八幡神の分霊(応神天皇)が合祀され八幡神社となり、いつしか現在地に遷座しましたが、鎌倉時代の扁額には八幡宮其の肩書に荒肩神社と記され、天保3年(1832)の軒札には荒方八幡神社、神官も荒方神社八幡宮神主として認識されており、古文書に度々記されています。
正八幡宮は歴代領主に崇敬され、特に、戦国時代に墨俣城の城主だった山内一豊は篤く庇護したとされます。江戸時代に入ると高須藩主から庇護され嘉永4年(1851)には五穀豊穣の祈願が行われ、天明5年(1785)には岐阜町奉行黒田六一郎と配下の勝田定兵衛、伊藤丈ェ門達が例祭の際に参拝に訪れています。
又、周囲は明治時代の神仏分離令を経て村社に列しています。又、周囲は美濃路の宿場町である墨俣宿でもあった為、往来者が数多く参拝したと思われます。祭神:応神天皇(小栗判官が祀られているとも云われています)。
正八幡宮:上空画像
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