洞泉寺(郡上市)概要: 松峰山洞泉寺は岐阜県岐阜市八幡町尾崎に境内を構えている浄土宗の寺院です。洞泉寺の創建は不詳ですが室町時代末期の天文年間(1532〜1555年)には常行念仏堂があった事から少なくともそれ以前から開かれていたと思われます。江戸時代初期の慶長7年(1607)に尾崎に堂宇を建立し、寛文年間(1661〜1672年)に描かれた「寛文年間当八幡絵図」でも「利圓僧庵」と記されています。郡上藩3代藩主遠藤常友が然誉(現在の岐阜県岐阜市に境内を構える本誓寺の住職)を招いて知恩院(京都府京都市東山区:浄土宗総本山)の末寺としています。
宝暦8年(1758)郡上一揆により金森頼錦(郡上一揆や石徹白騒動の責任により改易となり盛岡藩の南部利雄預りとなった。)が改易となると、宝暦9年(1759)に青山幸道が郡上藩4万8千石で入封、その後は青山家歴代の領内菩提寺として篤く庇護しました。山門前にある洞泉寺橋は郡上八幡城の大手門筋に繋がる橋で境内地も重要視されていた事が窺えます。
大正5年(1916)の大火により多くの堂宇が焼失しましたが、その後再建されています。本堂は木造平屋建て、入母屋、銅板葺、平入、桁行7間、正面1間向拝付、外壁は真壁造白漆喰仕上、向拝木鼻には象と獅子の彫刻が施され、内部に内陣には本尊となる阿弥陀如来像が安置されています。洞泉寺弁天七夕祭の縁日には秘仏である弁天像が御開帳になります。山号:松峰山。宗派:浄土宗。本尊:阿弥陀如来。
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