白鳥神社(郡上市)概要: 白鳥神社は岐阜県郡上市白鳥町に鎮座している神社です。白鳥神社の創建は仲哀天皇の御代(192〜200年)、日本武尊と思われる白鳥の羽を祀ったのが始まりとされます。奈良時代の養老年間(717〜724年)に再び白鳥が白山上空に現れ、それを見た泰澄大師(白山を開山した修験道の高僧)がこの地を霊地と悟り白鳥寺を開山し鎮守社として伊弉冉尊を勧請しました。
平安時代に編纂された美濃国神名記で記されている白鳥明神が白鳥神社と推察され、正六位上の格式を得ていたと思われます。歴代領主からも崇敬庇護され15世紀中頃には当時の地頭遠江佐倉が社領として田7反を寄進し永久安堵としました。慶長年間(1596〜1615年)に白鳥寺は廃寺となりますが白鳥神社は残され明治4年(1871)には郷社に列しました。
現在の白鳥神社本殿は嘉永5年(1852)に再建されたもので、一間社流造、こけら葺き、向拝など細部には精緻な彫刻が施され、棟梁は越前志比の名匠大久保吉郎右衛門、江戸時代末期に建てられた神社本殿建築の貴重な事から名称「白鳥神社本殿と彫刻」として平成20年(2008)に郡上市指定重要文化財に指定されています(本殿を囲う隙塀中心には中門(平唐門:檜皮葺、一間一戸)。
境内は古くから神域だった為、古木が多く社叢が岐阜県指定天然記念物に指定されています。又、例祭では太神楽と共に拝殿で賑やかな踊りが奉納され、古式を伝える行事として貴重な事から名称「白鳥の拝殿踊」として国の選択無形民俗文化財に指定されています。祭神:伊弉冉尊、日本武尊。
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白鳥神社:上空画像
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