円通閣(郡上市)概要: 円通閣は慈恩寺の観音堂として創建された建物で、愛宕山山頂付近にある金比羅堂と対な関係になっています。円通閣と金比羅堂を結ぶ参道には天保10年(1839)に慈恩寺第12世月局和尚によって開眼法要された三十三体の観音菩薩石仏が安置され愛宕山西国三十三霊場として信仰されています。
又、境内は慶長5年(1600)に行われた郡上八幡城の攻防戦での遠藤慶隆本陣跡で、郡上八幡城が落城すると戦勝記念として慶隆自ら桜を植えたと伝えられている「墨染めの桜」があります。
元々は慈恩寺の境内として様々な建物が建てられていましたが、明治時代初頭に発令された神仏分離令と吹き荒れた廃仏毀釈運動により、境内が分離され、その殆どが取り壊され円通閣(観音堂)と愛宕神社などが残されています。
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