八幡神社(郡上市)概要: 八幡神社は岐阜県郡上市八幡町小野に鎮座している神社です。八幡神社の創建は鎌倉時代の初期、順徳天皇(第84代天皇・在位:1210年〜1221年)の霊夢に「東北の地に人畜に被害を与える鷲がいるので退治せよ。」との御告げがあり、藤原頼保が派遣されました。
頼保が美濃国厚見郡の長良川付近まで進軍すると八幡の文字が浮かび上がる鷲の羽根が流れているのを見つけた為、頼保は八幡神のお導きと悟りさらに上流に進軍し見事悪鷲を退治しました。
その時、世話になった小野村にあった岩に鷲の羽根を突き刺すと、八幡神の御利益があると住民に説明し御神体として祭られるようになったとされ当地の地名の由来になったと伝えられています。
当初は、郡上八幡城の本丸付近に鎮座していましたが室町時代末期の永禄2年(1559)、遠藤盛数が郡上八幡城を築く際現在地に遷座しました。以来、歴代郡上八幡城主の祈願所として崇敬庇護され、社宝として郡上藩主青山家が寄進した鎧や刀、絵馬などを所有しています。明治時代初頭に発令された神仏分離令を経て郷社に列しています。
合祀されている自在天神は元文5年(1740)に郡上藩主金森頼錦が勧請したもので、当時郡上藩の領地であった越前大野(現在の福井県大野市)に高さ1m程の白い自然石に黒い油石が菅原道真の姿に似ていたことから霊石として信仰されていたものをこの地に遷座させました。
例祭で奉納される大神楽は寛文7年(1667)、当時の郡上八幡城の城主遠藤友常が京都から勧請した古式を伝える神事として貴重な事から平成7年(1995)に岐阜県指定無形民俗文化財に指定されています。祭神:誉田別命、菅原道真公。社格:郷社。例祭:9月24・25日。
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