岸剱神社(郡上八幡城)概要: 岸剱神社は岐阜県郡上市八幡町柳町に鎮座している神社です。岸剱神社の創建は奈良時代の養老元年(717)、元正天皇の勅命により泰澄大師(白山を開山した修験道の高僧)が宝剣を御神体として祀ったのが始まりと伝えられています。
治承2年(1178)、村が大干ばつとなった為、御神体である宝剣を岩に突き刺し雨乞いの儀式を行うと突如として大雨となり、民は助かったものの宝剣は流出してしまいました。その夜、八幡の住民仲上善六が霊夢の中で「吉田川にある岩の宝剣があるので、御神体として祀りなさい。」との御告げがあり、翌朝早速宝剣を見つけ出し岩山に祠を建立し不動の宮として末永く祀りました。
慶長19年(1614)、当時の郡上八幡城の城主で郡上藩初代藩主遠藤慶隆は深く崇敬庇護し宮ヶ瀬橋に遷宮すると社殿を造営し社号を岸剱宮に改めています。
以来、郡上八幡城の城下町の氏神として信仰されるようになり明治19年(1896)に別地に遷座し、昭和17年(1942)に現在地である郡上八幡城の旧城内に再遷座しています。例祭には寛文5年(1665)に吉田神道秘蔵の神秘曲が伝授された大神楽が奉納され、古式を伝える神事として貴重な事から昭和48年(1973)に岐阜県指定無形民俗文化財に指定されています。
岸剱神社拝殿は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行5間、外壁は真壁造白漆喰仕上げ。本殿は三間社流造、銅板葺き。祭神:素戔嗚尊、伊邪那岐尊、伊邪那美尊、天照皇大神、菊理姫尊、猿田彦尊。合祀:菊理姫尊、伊邪那岐尊、伊邪那美尊、応神天皇、武内大臣。例祭:4月第3土・日曜日。
岸剱神社:上空画像
|