宗祇水(郡上市)概要: 宗祇水は岐阜県郡上市八幡町本町に位置しています。宗祇水の名称の由来は室町時代に活躍した連歌の宗匠飯尾宗祇がこの湧水に隣接した地に居を構えていたことから呼ばれるようになったと云われています。
文明3年(1471)、飯尾宗祇が郡上の地を去る際には師である東常縁(美濃篠脇城主、二条派の尭孝の門弟、古今伝授の祖、歌学者)が宗祇水の袂で「もみじ葉の流るる竜田白雲の花のみよしの思ひ忘るな」の歌を送ったと伝えられています(この伝承が宗祇水の別称「白雲水」の由来となっています)。
江戸時代に入ると郡上藩(藩庁:郡上八幡城)の藩主である金森頼錦や遠藤常友なども宗祇水の保存を行い水場が整備されています。宗祇水は古くから「水舟」という水利用形態が継承されていて上流から水源⇒飲料水⇒米等洗場(スイカ冷やしに利用)⇒野菜等洗場⇒さらし場(樋等をつけておく)に分けられていて水源には水神が祀られています。
宗祇水は昭和47年(1972)に八幡町指定史跡、昭和49年(1974)に岐阜県指定史跡に指定され、昭和60年(1985)に環境庁が定めた日本名水百選に名称「宗祇水(白雲水)」として一番手に選定されています。
宗祇水:上空画像
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