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樂藝館（郡上市）概要： 樂藝館は岐阜県郡上市八幡町島谷に位置しいる近代洋風建築です。樂藝館は明治３７年（１９０４）に林療院本館として建てられた建物で、木造２階建て、寄棟、桟瓦葺、建築面積１１６㎡、外壁は大壁造りで白漆喰で仕上げられています。
縦長の上げ下げ窓や玄関ポーチの円柱、柱上部の飾り、ベランダの手摺、玄関扉上部のファンライト風半円形欄間、軒下の持送り、開口部上部の屋根風の意匠、外壁のコーナーガードなど当時の洋風建築の要素が随所に取り入れられています。
樂藝館の敷地内には本館の他、看護婦棟（建築年：江戸時代後期、木造２階建て、切妻、鉄板葺き、建築面積４１㎡、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ、郡上八幡藩の足軽長屋を改造したとも）とレントゲン棟（建築年：大正時代、木造２階建て、寄棟、鉄板葺き、建築面積２２㎡、外壁はモルタル鏝仕上げ、縦長窓、バージボード（軒先の飾り付きの板）付）があります。
樂藝館（旧林療院本館・旧林療院看護婦棟・旧林療院レントゲン棟）は江戸時代後期から明治・大正時代に建てられた洋風病院建築の遺構として貴重な存在で「国土の歴史的景観に寄与しているもの」との登録基準を満たしている事から平成１０年（１９９８）に国登録有形文化財に登録されています。現在は民俗資料室や林療院記念室、展示室、画廊などを備えた樂藝館として一般公開されています。
樂藝館：上空画像
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