弥勒寺跡(関市)概要: 弥勒寺跡は岐阜県関市池尻に位置しています。弥勒寺は白鳳時代(645〜710年)に身毛津氏(美濃国の豪族)の氏寺として創建されたのが始まりと伝えられています。
伽藍は法起寺式で境内には講堂(基壇:24m×14m・桁行5間・梁間2間)、塔(基壇:11.5m×11.5m・五重塔・桁行3間・梁間3間)、金堂(基壇:14.88m×12.42m・桁行10.09m・梁間8.18m)、南門、回廊などの建物が軒を連ねていました。
戦国時代末期、織田信長の兵火により堂宇が焼失し一時衰退しましたが、元禄2年(1689)に円空が再興し三井寺(滋賀県大津市)の末寺になっています。周囲には弥勒寺官衙遺跡(弥勒寺東遺跡)や弥勒寺西遺跡などがあり、当時の地方行政機関の遺跡が明瞭に残っている極めて稀な遺例として国指定史跡に指定されています。
弥勒寺跡:上空画像
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