千手院(関市)概要: 千手院は岐阜県関市西日吉町に境内を構えている曹洞宗の寺院です。千手院の創建は鎌倉時代の正応元年(1288)に千手院包永(関の刀鍛冶の祖元重の娘婿)が開基となり開いたのが始まりとされます。室町時代末期の元亀元年(1570)に曹洞宗に改宗し再興しましたが、江戸時代に入ると衰微し江戸時代中期頃には無住の時期が続きました。寛保3年(1743)に火災で堂宇が焼失すると、翌年となる寛保4年(1744)に現在地に再建、再興が行われました。
千手院本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行6間、正面1間向拝付き。千手院の寺宝である江戸時代に製作された鎗が貴重な事から昭和50年(1975)に関市指定文化財に指定されています。境内には大正4年(1915)、関鍛冶の祖とされる元重の偉業を讃え建立された元重翁之碑があります。山号:大慈山。宗派:曹洞宗。本尊:十一面千手観音菩薩。
千手院:上空画像
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