弥勒寺(関市)概要: 龍華山弥勒寺は岐阜県関市池尻に境内を構えている天台寺門宗の寺院です。弥勒寺は白鳳時代(645〜710年)に身毛津氏(美濃国の豪族)の氏寺として創建されたのが始まりと伝えられています。
戦国時代末期、織田信長の兵火により堂宇が焼失し一時衰退しましたが、元禄2年(1689)に円空が再興し三井寺(滋賀県大津市)の末寺になっています。元禄8年(1695)、円空は当寺で死去したとされ、境内には墓が残されています。
当時は数百体の円空仏と円空画像を所持していましたが大正9年(1920)の火災で堂宇共々焼失し、現在は阿弥陀如来、聖観音、不動明王、秋葉神の4体のみとなり本堂も再建されています。弥勒寺本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、桁行6間、張間6間、正面1間向拝付き、外壁は真壁造り白漆喰仕上げ。
境内一円は古代、当地域(武儀郡)の行政機関である官衙の跡地とされ、大変貴重な事から名称「弥勒寺官衙遺跡群」として国指定史跡に指定されています。山号:龍華山。宗派:天台寺門宗。本尊:弥勒菩薩。
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弥勒寺:上空画像
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