浅見家住宅(恵那市岩村町)概要: 浅見家は慶長6年(1601)、高崎城(群馬県高崎市)から岩村城に移封になった松平家乗の御用達として共に岩村に来た旧家です。
8代政意の代で大庄屋兼問屋となり以後、3代にわたり大庄屋職を勤め、逼迫した岩村藩の政治、財政に大きな影響力を与え名字帯刀を許されています。
特に宝暦9年(1759)に郡上騒動が起こり郡上藩主金森氏が改易になると、当時の岩村藩3代藩主松平乗薀が郡上八幡城の受け取りと在番を命じられ多くの出費となった為、浅見家が多くの軍用金を到達したとされます。明治時代に入ると大井から岩村間の電車の開通に尽力を尽くし議長や、衆議院議員なども輩出しています。
現在の主屋は江戸時代末期に建てられたもので、木造2階建、切妻、桟瓦葺、平入、正面は1、2階共に格子戸ですが、1階には大戸・蔀の痕跡が窺えます。浅見家住宅は江戸時代末期の町屋建築の遺構として貴重な事から主屋、本蔵(江戸時代末期建築)、土蔵(江戸時代建築)、長屋門(江戸時代建築)の4棟が平成13年(2001)に恵那市指定有形文化財(建造物)に指定されています。
又、浅見家住宅がある岩村町本通りは現在でも岩村城の城下町の町並みを色濃く残しており国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
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浅見家住宅:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-岩村城創築八百年祭実行委員会
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