厳立(湯屋温泉)概要: 厳立は岐阜県下呂市小坂町落合中サキ平に位置しています。 厳立は約5万4000年前の御嶽山(標高3063m)の火山活動で形成されました。御嶽山の河口からは約15キロも離れていますが、当時の爆発で流れ出た溶岩流はこの地まで達し高さ72m、巾120mの見事な柱状節理の大岩壁を創り上げました。現在は「がんだて公園」として整備され滝見遊歩道沿いに歩くと落差約14mのあかがねとよの滝や落差約15mのからたにの滝、上段6m、中段11m、下段5mの3段で構成されている三ッ滝などを見ることが出来ます。さらに、溶岩が柔らかい時に大木や気泡が入りその後固るとその部分が空洞となり、偶々、入口と一周回った出口が同じ所になった名所があり「牛の鼻づら」と呼ばれています。特に紅葉の時期が見所とされ多くの観光客が訪れています。
厳立は学問的にも貴重な事から昭和32年(1957)に岐阜県指定天然記念物に指定され、「特定非営利活動法人地質情報整備・活用機構」と「社団法人全国地質調査業協会連合会」が共同で発案し、諸団体の協力のもと選定された日本の地質百選に名称「御嶽山」として選定されています。又、厳立は景観的にも優れている事から名称「巌立峡」として平成16年(2004)に飛騨・美濃紅葉三十三選に選定されています。
厳立:上空画像
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