鶏鳴滝(下呂市)概要: 鶏鳴滝は岐阜県下呂市金山町金山横谷本洞にある横谷峡に位置し飛騨木曽川国定公園内にあります。鶏鳴滝は馬瀬川の支流である横谷川上流にかかる滝で落差約30m。横谷川沿いにある4つ滝(白滝・二見滝・紅葉滝・鶏鳴滝)の中で最奥地にあり最大の規模を誇ります。鶏鳴滝の名称の由来は、寛治7年(1093)、郁芳門院に安置されていた黄金鶏(天竺の名工が彫り込んだ秘宝)が突然姿を消し、姫は比叡山(滋賀県大津市坂本)から捜し求めてきたところ黄金鶏の声を聞きこの近くまで導かれました。
しかし、滝まで辿り着くと急に鳴き声が止まったので、姫は滝に打たれ強く念じると2段目の滝壺(黄金淵)から黄金鶏が舞い上がり、大きな鳴き声を鳴くと再び滝壺に消えました。姫は黄金鶏が滝の主になったことを悟り、近くにあった霊草を持ち帰り、病気の母に飲ませるとたちまち平癒したと伝えられています。以来、この滝のことを「横谷峡の鶏鳴滝」と呼ぶようになったそうです。鶏鳴滝は名称「横谷峡四つの滝」として昭和48年(1973)に岐阜県指定名勝に指定されています。
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