万福寺(下呂市)概要: 万福寺は岐阜県下呂市金山町中津原に境内を構えています。万福寺の創建は神亀元年(724)、泰澄大師(白山を開山した修験道の高僧)が開山したのが始まりと伝えられています。当初は天台宗の寺院でしたが天文7年(1538)、当時の領主三木直頼が再興し臨済宗に改宗しています。
下呂市指定文化財の万福寺本堂に施された竜の欄間は案内板によると「 文政年間(19世紀初め)、信州諏訪の宮大工、立川和四郎の作です。この竜の彫刻は、本堂内陣の鴨居の上にあり、約3メートルに及んで横臥しています。その複雑な造形を巧みに消化した技術は、当然稀にみる名工で左甚五郎の再来ともいわれ、幕府より匠の称号を受けていた通称諏訪の和四郎の傑作です。 金山町教育委員会」とあります。
同じく万福寺で文化財指定されている「逆松傘積みの石垣」は案内板によると「 文政年間(19世紀初め)、上原夏焼の石垣の名工田口米蔵の作です。積石の1つ1つが松傘を逆さにしたように整然と揃っており、逆松傘積工法といわれています。巨大な積石と裏積に使った小石を全部ていねいに水洗いして土砂を落とし、雑草の発芽を防いでいるので、約200年を経た今日でも、石垣の美しさをそのまま残しています。別名「めんぼ積」ともよばれています。 金山町教育委員会 」とあります。山号:神亀山。宗派:臨済宗妙心寺派。本尊:釈迦牟尼。
万福寺:上空画像
【 参考:文献等 】
・ 現地案内板-金山町教育委員会
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