旧十六銀行(岐阜市)概要: 旧十六銀行徹明支店は昭和12年(1937)に岐阜貯蓄銀行本店として建てられた建物です。岐阜貯蓄銀行は明治28年(1895)に開業しましたが昭和18年(1943)に同じく明治10年(1878)に開業した第十六国立銀行(合併時は十六銀行)に合併されています。
鉄骨鉄筋コンクリート3階、地下1階建、陸屋根、外壁は人造石ブロック張り(一部花崗石)、上げ下げ窓の採用やレリーフ、ギリシャ神殿風の柱など古典様式で重厚な昭和初期に建てられた銀行建築の特徴が残されている建物です。
旧十六銀行徹明支店の外観は質素で重厚な印象ですが内部は吹き抜けにより高い天井と広い室内を演出し、見下ろせるように回廊と木製の手摺が廻り、随所に精緻な意匠が施されています。設計は西村好時(西村建築事務所:東京帝国大学建築学科を卒業、清水組設計部技師、第一銀行建築課長、特に銀行建築を数多く手掛けた)、施工は竹中工務店。
旧十六銀行徹明支店(岐阜貯蓄銀行本店)は昭和初期の金融建築の遺構で良好な町並みを構成する要素の1つとして貴重なことから平成10年(1998)に岐阜市都市景観重要建築物に指定されています。十六銀行徹明支店は平成17年(2005)に廃店となり、平成19年(2007)に「じゅうろくてつめいギャラリー」として整備され一般公開されています。
じゅうろくてつめいギャラリー:上空画像
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