金神社(岐阜市)概要: 金神社は岐阜県岐阜市金町に鎮座している神社です。金神社の創建は成務天皇5年(135)、物部臣賀夫城命が渟熨斗姫命の分霊を勧請したのが始まりと伝えられています。
主祭神渟熨斗姫命は伊奈波神社の主祭神五十瓊敷入彦命の妃神で、五十瓊敷入彦命が陸奥守豊益の策略により朝敵とされ三野(美濃)の地で討たれると夫の御霊を慰めるため生涯この地に留まったと伝えられています(渟熨斗姫命と五十瓊敷入彦命の御子神が橿森神社の祭神である市隼雄命)。
平安時代に編纂された日本三代実録には貞観11年(869)には従五位下に列した事が、美濃国内神名記には正三位に列した事が記載されるなど格式が高く広く知られた存在でした。
江戸時代に入ると松平氏や永井氏など加納藩(藩庁:加納城)の歴代藩主から崇敬され社殿の造営や社領の寄進が行われています。明治時代になると上加納村の総鎮守に定められ昭和3年(1928)に県社に列しています。
渟熨斗姫命は私財を投じて地域開発を行った故事から「財をもたらす神」とされ特に産業繁栄、金運招福、商売繁盛に御利益があるとされます。金神社の境内にある賀夫良命塚は岐阜市指定史跡に指定されています。祭神:金大神、渟熨斗姫命、市隼雄命、五十瓊敷入彦命、日葉酢姫命。
金神社の境内社である金高椅神社は、栃木県小山市に鎮座してる高椅神社から分霊を勧請した分社で、祭神の磐鹿六雁命は景行天皇が拾った白蛤(ハマグリ)を膾(調理)にして献上した事から、料理の祖神と考えられ、料理、調理関係者から信仰を受けています。
高椅神社の分社は岐阜県で、当社以外に飛騨高椅神社(下呂温泉合掌村)、恵北高椅神社(中津川市夜明けの森)、飛騨高山高椅神社(高山市日枝神社境内)と合計4社あり信仰の広がりが感じられます。
金神社:上空画像
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