常在寺(岐阜市)概要: 鷲林山常在寺は岐阜県岐阜市梶川町に境内を構えている日蓮宗の寺院です。常在寺の創建は室町時代の宝徳2年(1450)、当時の土岐氏守護代の斎藤妙椿が日範(妙覚寺世尊院の僧)を招いて開山したのが始まりと伝えられています。
西村(長井)新左衛門尉(道三の父親)は妙覚寺の僧だった人物で、常在寺4世日運が土岐氏重臣長井利隆の弟で妙覚寺で修行していたところから長井氏に取り入り、やがて長井氏を名乗るようになります。道三の代になると守護代であった斎藤氏の名跡を継ぎ、さらに美濃守護の土岐氏を追放したことで美濃を制圧、常在寺は斎藤氏の基盤を築いた礎として庇護され道三以下三代の菩提寺となります。
常在寺の寺宝で室町時代に描かれた絹本著色斎藤道三像(縦96.9cm、横45.8cm・墨書銘:南無妙法蓮華経弘治第二太歳丙辰四月廿日 過去報州太守道三居士)と絹本著色斎藤義龍像(縦73.9cm、横34.3cm・墨書銘:南無妙法蓮華経前左京兆雲峯玄竜居士 永禄四年酉五月十一日)が大変貴重な事から昭和50年(1975)に国指定重要文化財に指定されています。境内には斎藤道三公供養碑や斎藤家五輪塔などが建立されています。
常在寺本堂は木造平屋建て、入母屋、桟瓦葺き、平入、正面1間向拝付き、外壁は真壁造白漆喰仕上げ、内部の内陣には本尊となる文殊菩薩像が安置されています。庫裏は木造平屋建て(一部2階建)、切妻、妻入り、外壁は真壁造白漆喰仕上げ、花頭窓付。山号:鷲林山。宗派:日蓮宗。本尊:文殊菩薩。
常在寺:上空画像
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